コートジボワール大統領選、ワタラ氏(83歳)4選へ、10月25日投開票
野党はワタラ氏の「戴冠式」を阻止するため、有権者に投票をボイコットし、抗議デモを行うよう呼びかけている。
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アフリカ西部・コートジボワールのワタラ(Alassane Ouattara、83歳)大統領が10月25日の大統領選で再選を目指す。
野党はワタラ氏の「戴冠式」を阻止するため、有権者に投票をボイコットし、抗議デモを行うよう呼びかけている。
選挙管理委員会はワタラ氏のライバルと目されている野党指導者4人の大統領選への立候補を禁じている。
ワタラ氏は2016年の憲法改正で自身の任期はリセットされたと主張し、20年の大統領選に立候補。3選を決めた。
野党はこれに猛反発し、各地で抗議デモが激化。治安部隊の取り締まりにより、数百人が死傷した。
2010年の大統領選後にはバグボ(Laurent Gbagbo)元大統領が敗北を認めず、抗議デモが暴動に発展。3000人以上が死亡する事態となった。
ワタラ氏は今回、2人の元閣僚と元政府報道官と対決する。地元メディアはワタラ氏が再選を決める可能性が極めて高いと報じている。
ワタラ氏は有力政党の支持を得ている唯一の候補であり、圧倒的な本命だ。
出馬を禁じられた野党指導者はワタラ氏の戴冠式を阻止するよう呼びかけているが、抗議デモは長続きせず、諦めにも似た雰囲気が漂っている。
西アフリカでは近年、ワタラ氏のように権力を維持しようとする指導者が急増。この数年で8回軍事クーデターが起きている。
