▽ワタラ大統領は2016年の憲法改正で自身の任期はリセットされたと主張し、20年の選挙に立候補。3選を決めた。
アフリカ西部・コートジボワールのワタラ(Alassane Ouattara、83歳)大統領が8日、今年10月の大統領選への出馬を示唆した。
ワタラ氏は首都ヤムスクロで各国の外交官を前に演説。「私は健康であり、祖国のために奉仕し続けたい」と述べ、4選に意欲を示した。
ワタラ氏は2016年の憲法改正で自身の任期はリセットされたと主張し、20年の選挙に立候補。3選を決めた。
野党はこれに猛反発し、各地で抗議デモが激化。治安当局の取り締まりにより、数百人が死傷した。
ワタラ氏は以前、政界引退の意向を示していたが、複数の野党指導者が大統領選への立候補を表明する中、何度も出馬をほのめかしてきた。
同国では2010年の大統領選後、当時のバグボ(Laurent Gbagbo)元大統領がワタラ氏に対する敗北を認めず、抗議デモが暴動に発展。3000人以上が死亡する事態となった。
与党連合RHDPは昨年9月、別の候補を公認する予定と表明したが、公式発表はなされていない。
バグボ氏の元妻であるシモーヌ(Simone Ehivet)氏などが出馬を表明している。
コートジボワールの大統領任期は5年、3選は禁じられている。