コートジボワール野党「6人の党員が恣意的に逮捕された」政府を非難
政党PPA-CIの委員長は記者会見で、ワタラ大統領の命を受けた警察が党員6人を逮捕し、どこかに連行し、執拗に尋問したと語った。
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コートジボワールの主要野党は3日、党員6人が恣意的に逮捕されたと明らかにし。
政党PPA-CI(コートジボワール・アフリカ人民党)の委員長は記者会見で、ワタラ(Alassane Ouattara、83歳)大統領の命を受けた警察が党員6人を逮捕し、どこかに連行し、執拗に尋問したと語った。
それによると、6人は2日夜から3日未明にかけて逮捕され、不明な場所に連行されたという。
委員長は記者団に対し、6人のうち1人が拉致された現場では数日前に武装集団が警察の車列を襲撃する事件が発生したと明らかにした。
地元メディアは情報筋の話しとして、「政府はこの襲撃事件にPPA-CIが関与していると考え、6人を拉致したようだ」と伝えているが、真偽は不明だ。
内務省はその後、PPA-CIの党員と名乗る男性がこの襲撃事件への関与を自白する動画を公開。男性は「15人の党員と一緒に警察を襲った」と述べている。
内務省は合法的な方法でこの自白を得たとしている。PPA-CIは党員が関与したという警察の主張を否定している。
ワタラ氏は先月末、今年10月の大統領選に立候補すると表明。4選を目指すと誓った。
ワタラ氏のライバルと目されている著名な野党指導者はフランス国籍を放棄したにもかかわらず、立候補を表明した時点ではまだフランス国民であったという理由で出馬を禁じられている。
ワタラ氏は2016年の憲法改正で自身の任期はリセットされたと主張し、20年の大統領選に立候補。3選を決めた。
野党はこれに猛反発し、各地で抗議デモが激化。治安部隊の取り締まりにより、数百人が死傷した。
同国では2010年の大統領選後、当時のバグボ(Laurent Gbagbo)元大統領が敗北を認めず、抗議デモが暴動に発展。3000人以上が死亡する事態となった。