コートジボワールで緊張高まる、デモ参加者237人逮捕
現地メディアは警察が一方的に催涙ガスを使い、デモ参加者に飛びかかったと伝えている。
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アフリカ西部・コートジボワールの最大都市アビジャンで11日、ワタラ(Alassane Ouattara、83歳)大統領に抗議するデモが行われた。
内務所によると、警察は「暴動」に参加したとして、少なくとも237人を逮捕したという。
現地メディアは警察が一方的に催涙ガスを使い、デモ参加者に飛びかかったと伝えている。
コートジボワールでは2週間後に大統領選挙が予定されている。
デモ隊は過去数カ月間、4選を目指すワタラ氏に引退を勧告し、著名な野党指導者の立候補を許可するよう求めてきた。
選挙管理委員会はワタラ氏のライバルと目されている野党指導者4人の大統領選への立候補を禁じている。
ワタラ氏は2016年の憲法改正で自身の任期はリセットされたと主張し、20年の大統領選に立候補。3選を決めた。
野党はこれに猛反発し、各地で抗議デモが激化。治安部隊の取り締まりにより、数百人が死傷した。
2010年の大統領選後には当時のバグボ(Laurent Gbagbo)元大統領が敗北を認めず、抗議デモが暴動に発展。3000人以上が死亡する事態となった。
ワタラ氏は4選を誓い、野党が国家転覆を企てていると主張している。
抗議デモの前日、アビジャン知事は選挙期間中の秩序維持を理由に、11日に行われる全てのデモを違法と宣言した。
内務省は11日の声明で、「暴動に参加した者は全員、自らの行動に対して責任を問われる」と強調。デモは全て違法であると主張した。
西アフリカでは近年、ワタラ氏のように権力を維持しようとする指導者が急増。この数年で8回軍事クーデターが起きている。