SHARE:

武装勢力が集落襲撃、陸軍兵士ら15人死亡 ナイジェリア北東部

地元当局によると、襲撃を受けたのはボルノ州郊外の人里離れたエリアにある複数の集落。武装勢力は夜間に攻撃を仕掛け、銃撃戦の結果、陸軍の兵士12人と民間人3人が死亡したとされる。
2012年3月2日/ナイジェリア北部のボコ・ハラム拠点(Salisu Rabiu/AP通信)

ナイジェリア北東部ボルノ州でイスラム過激派とみられる武装勢力が集落を襲撃し、軍兵士と民間人合わせて15人が死亡した。地元当局が9日、明らかにした。この事件は北部地域で続く武装勢力の攻撃激化を示すものとみられている。

地元当局によると、襲撃を受けたのはボルノ州郊外の人里離れたエリアにある複数の集落。武装勢力は夜間に攻撃を仕掛け、銃撃戦の結果、陸軍の兵士12人と民間人3人が死亡したとされる。報道によると、銃撃や爆発音が夜通し続き、住民の多くが避難を余儀なくされたという。

軍関係者の話しでは、武装勢力はほぼ同じタイミングで複数カ所に攻撃を仕掛け、重火器や車両を用いて軍の施設を狙ったとみられる。激しい戦闘の末、武装勢力は施設の装備や車両を奪って撤退したとされる。被害の詳細や負傷者数については明らかになっておらず、軍当局が調査を進めている。

今回の襲撃について、当局は西アフリカ最大のイスラム過激派組織「ボコ・ハラム」や、その分派である「イスラム国西アフリカ州(ISWAP)」の関与を視野に調べている。これらの組織は長年にわたりナイジェリア北部を拠点に活動し、軍施設や集落、輸送路などを標的にした攻撃を繰り返してきた。

ボルノ州は2009年に始まったボコ・ハラムの武装蜂起以来、紛争の中心地となっている。これまでに数万人が死亡し、数百万人が住居を追われるなど深刻な人道危機が続いている。近年はボコ・ハラムとISWAPの両勢力が活動を活発化させ、軍や民間人を狙った襲撃が断続的に発生してきた。

最近も軍基地を狙った攻撃や大規模な誘拐事件などが相次ぎ、地域の治安悪化が懸念されている。武装勢力はオートバイや車両を使った機動的な襲撃を得意とし、広大な農村地帯で軍の監視が及びにくい地域を拠点に活動している。

国軍は掃討作戦を続けているものの、武装勢力はこれをかいくぐるため、分散・奇襲を繰り返し、戦闘が長期化している。専門家は西アフリカ一帯で過激派の活動が拡大していることも背景にあり、ナイジェリア北部の治安情勢は依然として不安定だと指摘している。

今回の同時襲撃は軍への攻撃が再び強まっていることを示す出来事で、当局は地域の警備強化と武装勢力の追跡を進めている。住民の間ではさらなる襲撃への不安が広がっている。

この記事が気に入ったら
フォローしよう
最新情報をお届けします