ナイジェリアISIS系組織、軍将校を処刑したと主張
ナイジェリア北中部では西アフリカ最大のイスラム過激派ボコ・ハラムやISWAPなど、数十の過激派や武装勢力が活動している。
の戦闘員(Getty-Images).jpg)
ナイジェリア北中部で活動するイスラム国(ISIS)系組織「イスラム国西アフリカ州(ISWAP)」は17日、同国軍の准将を捕らえ、処刑したと主張した。
ISWAPはスンニ派のアマーク(Aamaq)通信に声明を投稿。北東部ボルノ州でこの准将を捕らえ、首を切り落としたという。
ナイジェリア軍はこの主張を否定している。
同軍は15日、准将が拘束されたというSNSへの投稿を否定。偽情報を拡散していると表明した。
同軍は17日の声明でISWAPの主張を改めて否定。「完全な嘘」と一蹴した。
X(旧ツイッター)で共有された動画には、身元不明の男性がISWAPの戦闘員とされる男に大きな刃物で首を切り落とされる様子が映っていた。
ナイジェリア北中部では西アフリカ最大のイスラム過激派ボコ・ハラムやISWAPなど、数十の過激派や武装勢力が活動している。
専門家によると、ISWAPは今年だけで少なくとも15回、軍の拠点を制圧し、武器を奪ったり、兵士を大勢殺害したという。
ISWAPと同盟関係にあるボコ・ハラムは西アフリカで最も強力な過激派のひとつであり、その影響力は拡大し続け、隣国のニジェール、チャド、カメルーンでも猛威を振るっている。
中央政府とボコ・ハラムは戦争状態にあり、10数年にわたる戦いで3万5000人以上が死亡、260万人以上が住居を失ったと推定されている。
