コンゴ教会虐殺事件、ISISが犯行声明、43人死亡
ISISはテレグラムに犯行声明を投稿。キリスト教徒45人を殺害し、数十の家屋と建物に火を放ったと主張した。
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アフリカ中央部・コンゴ民主共和国の北東部イトゥリ州の教会で発生した虐殺事件について、イスラム国が(ISIS)が28日、犯行声明を出した。
この事件は同州コマンダにある教会で27日の午前1時頃に発生。地元当局はISIS系組織「民主同盟軍(ADF)」の戦闘員が銃やナタで少なくとも43人を殺害したと報告していた。
ISISはテレグラムに犯行声明を投稿。キリスト教徒45人を殺害し、数十の家屋と建物に火を放ったと主張した。
中央政府と軍はコメントを出していない。
国連コンゴ民主共和国安定化ミッション(MONUSCO)の報道官は27日、ADFが少なくとも43人を殺害し、そのうち19人が女性、9人が子供だったと非難した。
教徒たちは日曜礼拝に参加するため、この教会と近くの施設に集まっていた。
地元当局は43人が死亡、10数人が負傷し、数人が拉致されたと報告している。
ADFはウガンダで発足した反政府勢力。1990年代半ばから東部・北キブ州などに拠点を置き、民間人数千人を虐殺したと告発されている。
コンゴ東部では国際テロ組織アルカイダやISISとつながりのある過激派など、120以上の武装勢力が活動。そのほとんどが土地や貴重な鉱物などを守るために戦っている。
ウガンダ軍はコンゴ政府との協定に基づき、2021年からコンゴ東部に部隊を展開している。
両軍はADFと戦争状態にあり、北キブ州やイトゥリ州などで対テロ作戦を行っている。
米国務省はADFのリーダー、ムサ・バルク(Musa Baluku)の逮捕につながる情報に500万ドルの報奨金をかけている。
ADFは今月中旬、イトゥリ州郊外の集落を襲撃し、66人を殺害、女性や子供を含む大勢を誘拐した。
ローマ・カトリック教会の教皇レオ14世(Pope Leo XIV)は28日、イトゥリ州の事件に言及し、遺族とキリスト教コミュニティに哀悼の意を表明した。