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ISIS系組織が病院襲撃、17人殺害 コンゴ東部

事件は北キブ州ゴマ近郊の地区で14日夜に発生。民主同盟軍(ADF)の戦闘員が医療施設に押し入り、女性11人と男性6人をナタや斧で殺害した。
コンゴ民主共和国東部、国連コンゴ民主共和国安定化ミッション(MONUSCO)の兵士(Getty Images/AFP通信)

コンゴ民主共和国東部でイスラム国(ISIS)系組織が病院を襲撃し、少なくとも17人を殺害した。当局が15日、明らかにした。

それによると、事件は北キブ州ゴマ近郊の地区で14日夜に発生。民主同盟軍(ADF)の戦闘員が医療施設に押し入り、女性11人と男性6人をナタや斧で殺害したという。

AP通信は当局者の話しとして、「テロリストどもは被害者の喉を切り裂き、病院を破壊した」と伝えている。

地元メディアによると、ADFは地区内でも暴れたとされる。死傷者が出たかは分かっていない。

ADFはウガンダで発足した反政府勢力。1990年代半ばからコンゴの北キブ州などに拠点を置き、民間人数千人を虐殺したと告発されている。

コンゴ東部では国際テロ組織アルカイダやISISとつながりのある過激派など、120以上の武装勢力が活動。そのほとんどが土地や貴重な鉱物などを守るために戦っている。

ウガンダ軍はコンゴ政府との協定に基づき、2021年からコンゴ東部に部隊を展開している。

両軍はADFと戦争状態にあり、北キブ州や北東部イトゥリ州などで対テロ作戦を行っている。

ADFは8月、北キブ州の集落を襲撃し、少なくとも52人を殺害。7月にはイトゥリ州で複数の集落を襲撃し、1件目の事件で66人、2件目では34人を殺害した。

米国務省はADFのリーダー、ムサ・バルク(Musa Baluku)の逮捕につながる情報に500万ドルの報奨金をかけている。

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