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▽RSFはダルフールの大部分を掌握。エルファーシルで国軍とその同盟組織を包囲し、激戦を繰り広げている。
アフリカ北東部・スーダン、紅海沿岸の都市ポートスーダンの避難所(ロイター通信)

アフリカ北東部・スーダンの準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」が北ダルフール州の難民キャンプを攻撃し、数百人が死傷した。人権団体が12日、明らかにした。

それによると、RSFは北ダルフール州の州都エルファーシル近郊にある難民キャンプを急襲したという。

ダルフール地方で避難民を支援している人権団体は声明で、「RSFの波状攻撃は10日に始まり、12日まで続き、テント、市場、医療施設などが破壊された」と述べた。

また団体は「その結果、何百人もの死傷者が出ており、その大半が女性や子供である」と述べ、「RSFが戦争犯罪、人道に対する罪を犯した」と糾弾した。

報道によると、RSFは少なくとも2つの難民キャンプを攻撃したとみられ、その1つでは少なくとも35人が死亡、100人以上が負傷したという。

国連人道問題調整事務所(OCHA)は12日の声明で、「70万人以上の避難民を受け入れているエルファーシルの2つの難民キャンプが攻撃を受け、少なくとも100人が殺害されたと報告を受けている」と述べた。

軍政とRSFは23年4月から首都ハルツームなどの支配権を争っている。

この内戦は世界最悪の人道危機に発展。人口の半数以上にあたる約2500万人が飢餓に直面し、数万人が死亡、1400万人以上が避難を余儀なくされ、うち約500万人が周辺国に逃れたと推定されている。

激戦が続くダルフール地方では複数の地域で餓死者が出ているという情報もある。被害の全容は明らかになっておらず、調査が進む目途も立っていない。

国連は23年4月~24年6月の間にハルツームだけで2万6000人以上が死亡。さらに数千人が病気や栄養失調などで死亡したと推定している。

正確な死傷者は明らかになっていないが、昨年公表されたデータによると、開戦から14か月間でハルツームだけで6万1000人が死亡した可能性がある。

RSFはダルフールの大部分を掌握。エルファーシルで国軍とその同盟組織を包囲し、激戦を繰り広げている。

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