◎東アフリカの干ばつは悪化の一途をたどり、5000万人以上が食料不足に直面している。
米国際開発局(USAID)は23日、この40年で最悪の干ばつに見舞われている東アフリカのエチオピア、ケニア、ソマリアに13億ドルの支援を提供すると約束した。
東アフリカの干ばつは悪化の一途をたどり、5000万人以上が食料不足に直面し、子供や女性を含む推定1800万人がまともに食事をとれず飢えと闘っている。
USAIDのパワー(Samantha Power)長官は23日、ケニア北西部の集落で住民と面会し、支援策について説明した。
面会に参加した女性は「子供に食事を与えるために泥棒になろうと思ったが、体力的に難しく、死を覚悟している」とパワー氏に語った。
この女性の子供5人は栄養失調状態で、同じく面会に参加した医師は5人の体調について、「3日持つかどうか」と説明した。
国連のグリフィス(Martin Griffiths)事務次長や他の人道機関責任者もここ数カ月、東アフリカを視察し国際社会に緊急支援を呼びかけている。
パワー氏はツイッターに投稿した動画でこの地域に支援を提供すると約束した。同氏によると、23日に視察した集落では干ばつで家畜が全滅し、水の確保もままならず、住民は人道機関の食料配給がなければ生きていけないという。
パワー氏は支援について、「水源を確保するための工事、食料の配給、医薬品の提供、この地域で活動しているパートナーのために使用される」と説明した。
専門家によると、ケニアの一部地域では3年以上雨が降っていないという。
東アフリカ地域の地域経済共同体「政府間開発機構(IGAD)」は22日、この地域の住民推定5000万人が干ばつや燃料価格の高騰がもたらした食料不足に直面し、子供や女性を含む数十万人が飢餓状態にあると警告した。
Families that depend on livestock for their livelihoods, like the ones I met today in Turkana, Kenya, are facing an existential crisis during this drought. @USAID is rushing support, but other donors must step up to avoid a hunger catastrophe. pic.twitter.com/fSbDVCDJRw
— Samantha Power (@PowerUSAID) July 23, 2022