セーシェル大統領選決選投票、野党候補のエルミニ氏が勝利
エルミニ氏の得票率は52.7%。投票率は86%であった。
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西インド洋の島国セーシェルの選挙管理委員会が12日、週末に行われた大統領選決選投票の結果を公表。野党候補のエルミニ(Patrick Herminie)氏がラムカラワン(Wavel Ramkalawan)大統領に勝利した。
エルミニ氏の得票率は52.7%。投票率は86%であった。
9月末に行われた第1回投票(議会選含む)でもエルミニ氏がラムカラワン氏を上回っていた。
議会選でもエルミニ氏の野党セーシェル連合が与党に勝利していた。
1976年の独立から1年後に起きたクーデター以降、与党以外から大統領が選出されたのは初めてである。
ラムカラワン氏は再選に向けた選挙運動で、パンデミックからの経済回復と社会保障の拡充を自らの手腕として訴えた。
セーシェルはインド洋に浮かぶ115の島々からなる島国。1人当たりGDPはアフリカ諸国の中で最も高い。
経済は主に観光業に依存しており、年間を通じて多くの観光客が訪れる。特に高級リゾートホテルが多く、ハネムーンやラグジュアリーな休暇の目的地として人気が高い。また、漁業や農業も一部経済を支えており、ツナの缶詰などの輸出も行われている。政府は近年、観光業への依存を減らすために情報通信技術や金融サービス分野の発展にも力を入れている。