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▽チャドは世界で最も貧しい国のひとつであり、1960年にフランスから独立して以来、政治情勢が安定したことは一度もない。
チャド、首都ンジャメナ、デビ大統領(ロイター通信)

アフリカ西部・チャドの大統領公邸付近で発砲があった。現地メディアが8日に報じた。

AP通信は周辺住民の話しとして、「大統領公邸近くから発砲音が複数回聞こえた」と伝えている。

デビ(Mahamat Idriss Deby)大統領の報道官はフェイスブックに声明を投稿。銃声には言及せず、「状況は制御下にある」と書いた。

地元メディアによると、発砲音は首都ンジャメナの大統領府近くで8日の夕方に数回確認されたという。どこで発砲があったかは分かっていない。

同国では昨年12月29日に主要野党不在の議会選挙(一院制、定数155)が行われたものの、結果はいまだに公表されていない。

野党は与党MPSが選挙当局を支配していると主張し、選挙をボイコット。支持者に抗議デモを行うよう呼びかけている。

チャドは世界で最も貧しい国のひとつであり、1960年にフランスから独立して以来、政治情勢が安定したことは一度もない。

故イドリス・デビ(Idriss Deby Itno)前大統領は2021年4月、反政府勢力「チャド変革友愛戦線(FACT)」との戦闘で戦死。これを受け、軍の最高司令官であった息子のデビ氏が暫定議会を解散し、軍事評議会を発足させ、大統領代行に就任した。

デビ氏は昨年の大統領選で野党候補を圧倒。野党は国際的な監視団が配置されていないことに怒りを表明し、選挙を「茶番」と呼んだ。

10以上の野党が議会選をボイコットしたため、与党の勝利は揺るぎそうにない。

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