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▽犯行声明を出した組織は確認されていない。
ナイジェリア、中部プラトー州、陸軍の兵士(Getty Images)

ナイジェリア中部プラトー州で正体不明の武装集団が複数の集落を襲撃し、少なくとも52人を殺害した。政府が7日、明らかにした。

それによると、事件は州郊外の少なくとも6つの集落で先週発生。2000人近くの住民が避難を余儀なくされたという。

犯行声明を出した組織は確認されていない。

ナイジェリアの北中部では西アフリカ最大のイスラム過激派ボコ・ハラムを含む多くの武装勢力が活動している。

プラトー州で24年5月、複数の集落に正体不明の武装集団が押し入り、住民少なくとも40人を殺害。23年12月には140人以上が殺害される事件も発生している。

国家緊急事態管理庁(NEMA)は声明で、「これまでに52人の死亡を確認し、22人が病院に搬送された」と明らかにした。

またNEMAは武装集団を非難し、「6つの集落で略奪が確認された」と述べた。

避難した住民は陸軍が運営するキャンプに身を寄せているとのこと。

ティヌブ(Bola Tinubu)大統領は7日、「治安当局が事件に関与した者を一人残らず捕らえ、厳罰に処す」と声明を出した。

専門家によると、ナイジェリア北中部には国際テロ組織アルカイダやイスラム国(ISIS)とつながりのある複数の過激派が拠点を築いているという。

政府とボコ・ハラムは戦争状態にあり、10数年にわたる戦いで3万5000人以上が死亡、260万人以上が住居を失ったと推定されている。

ボコ・ハラムは西アフリカで最も強力な過激派のひとつであり、その影響力は拡大し続け、隣国のカメルーン、ニジェール、チャドでも猛威を振るっている。

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