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武装集団が中国人労働者を襲撃、警備員8人殺害、1人拉致 ナイジェリア

事件は同州近郊の市道で5日に発生。現地のセメント工場で働く中国人労働者を乗せた車列が攻撃を受け、護衛に当たっていた準軍事組織NSCDCの警備員8人が射殺された。
ナイジェリア軍の車列(Issouf Sanogo/AFP通信/Getty Images)

アフリカ西部・ナイジェリアの南部エド州で身元不明の武装集団が警備員8人を殺害し、中国人労働者を拉致した。地元当局が6日、明らかにした。

それによると、事件は同州近郊で5日に発生。現地のセメント工場で働く中国人労働者を乗せた車列が攻撃を受け、護衛に当たっていた準軍事組織NSCDCの警備員8人が射殺された。

NSCDCは声明で、「警備員が誘拐された中国人労働者4人は救出したが、1人が行方不明である」と明らかにした。

またNSCDCは「テロリストとの激しい銃撃戦により、警備員8人が死亡、4人が重傷を負った」と述べた。

政府と軍はコメントを出しておらず、犯行声明が出たかも不明。

ナイジェリアでこのような襲撃は珍しくなく、その多くが北部で発生している。

現地メディアによると、南部地域でも民間人を標的とする誘拐事件が多発しているという。

ナイジェリア北中部では西アフリカ最大のイスラム過激派「ボコ・ハラム」やその関連組織「イスラム国西アフリカ州(ISWAP)」など、数十の過激派や武装勢力が活動している。

ボコ・ハラムは西アフリカで最も強力な過激派のひとつであり、その影響力は拡大し続け、隣国のニジェール、チャド、カメルーンでも猛威を振るっている。

中央政府とボコ・ハラムは戦争状態にあり、10数年にわたる戦いで3万5000人以上が死亡、260万人以上が住居を失ったと推定されている。

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