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武装集団が治安部隊に待ち伏せ攻撃、8人殺害 ナイジェリア

事件は州郊外の林道で16日に発生。警察官5人と準軍事組織の兵士3人が射殺された。
2021年6月12日/ナイジェリア、ラゴス、デモ参加者と警察官(Sunday Alamba/AP通信)

アフリカ西部・ナイジェリア北西部ザムファラ州で身元不明の武装集団が治安部隊に待ち伏せ攻撃を仕掛け、少なくとも8人が死亡した。現地メディアが17日に報じた。

それによると、事件は州郊外の林道で16日に発生。警察官5人と準軍事組織の兵士3人が射殺されたという。

犯行声明を出した組織は確認されていない。

ザムファラ州は同国で最も危険な州のひとつ。地元で「バンディッド」と呼ばれる盗賊団は過去数年間で数千人を殺害したり、誘拐したとされる。

8人の遺体を確認したという地元住民はAP通信の取材に対し、「盗賊団は警察官が毎週パトロールしている道路沿いの茂みに身を隠していたようだ」と語った。

ザムファラ州では8月末にバンディッドとみられる武装集団が郊外の集落を襲撃し、少なくとも2人を殺害、100人以上が行方不明になっている。

ナイジェリア北中部では西アフリカ最大のイスラム過激派「ボコ・ハラム」やその関連組織「イスラム国西アフリカ州(ISWAP)」など、数十の過激派や武装勢力が活動している。

ボコ・ハラムは西アフリカで最も強力な過激派のひとつであり、その影響力は拡大し続け、隣国のニジェール、チャド、カメルーンでも猛威を振るっている。

中央政府とボコ・ハラムは戦争状態にあり、10数年にわたる戦いで3万5000人以上が死亡、260万人以上が住居を失ったと推定されている。

ボコ・ハラムは2009年に西欧の教育に反対し、過激なイスラム法を導入するための武装闘争を開始した。

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