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武装集団が警察のパトロール隊を急襲、3人死亡 ナイジェリア

事件は同州近郊の地区の道路沿いで27日の午後1時頃に発生。パトロール中の警察隊が待ち伏せ攻撃を受け、重火器による激しい銃撃戦となった。
ナイジェリア、北西部カツィナ州の通り、治安部隊(Getty Images)

ナイジェリア北西部カツィナ州で正体不明の武装集団が警察の定期パトロール隊を急襲し、警察官3人が死亡、2人が負傷した。州警察が28日、明らかにした。それによると、事件は同州近郊の地区の道路沿いで27日の午後1時頃に発生。パトロール中の警察隊が待ち伏せ攻撃を受け、重火器による激しい銃撃戦となった。

カツィナ州警察の報道官は声明で、「警察隊は待ち伏せ攻撃に見舞われたが、勇敢に応戦した」と述べた。しかし、激戦の末に3人の警察官が命を落とし、2人が近隣の病院に搬送された。この2人は入院中で、治療を受けているとのこと。身元は明らかになっていない。

州警察は声明の中で、捜査が既に開始されており、犯行に関与したとみられる者の特定と拘束に向けた捜索を進めていると述べた。当局は同州を拠点とする「バンディット」と呼ばれる犯罪組織が集落や学校、礼拝所などを標的に襲撃や拉致事件を繰り返していることから、治安部隊への攻撃も増加しているとの見方を示している。この組織は森林地帯に拠点を設け、治安維持を目的とする軍や警察の継続的な作戦にもかかわらず、地域住民と治安部隊に対する攻撃を続けている。

カツィナ州ではこの1週間で同様な待ち伏せ攻撃が複数確認され、地域全体の安全保障上の脆弱性が浮き彫りになっている。ナイジェリア北部は長年にわたり政府の統制が及びにくい地域となっており、住民は武装集団による略奪や誘拐、殺害の脅威に直面してきた。州当局は治安強化を掲げ、警察と軍による合同作戦や地域住民の協力を求める取り組みを進めているが、根本的な解決には至っていない。

中央政府は武装集団との戦いを国家の優先課題の一つに位置付けているものの、広大な地域と複雑な社会的背景が治安回復の障壁となっている。専門家は地方の経済的困窮や失業率の高さが若者を武装集団に引き込む要因になっていると指摘する。また、治安部隊の設備や人員の不足、地元住民との信頼関係の構築の難しさなどが、治安改善の進展を妨げていると分析されている。

この事件を受け、カツィナ州内外で治安への懸念が高まっており、市民や国際社会はナイジェリア政府に対し、包括的な治安対策の実施と地域住民の安全保障の確立を強く求めている。

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