◎銃撃戦は26日夜に発生。大統領府近くで銃声が聞こえ、その後、陸軍兵士がパトロールを開始した。
アフリカ西部・ギニアの首都コナクリの大統領府で銃撃戦が発生したという報道について、軍事政権は27日、これを改めて否定した。
AP通信などによると、銃撃戦は26日夜に発生。大統領府近くで銃声が聞こえ、その後、陸軍兵士がパトロールを開始したという。
APは軍政に近い情報筋の話しとして、「反体制派の兵士少なくとも11人が特殊部隊に向けて発砲したが、まもなく制圧された」と伝えている。
この銃撃戦で反体制派の兵士3人が死亡、8人が逮捕されたと伝えられている。
大統領府とその周辺は一時封鎖されたが、まもなく解除された。
軍政の報道官は声明で、「銃撃戦など起きておらず、コナクリは至って平和である」と主張した。
また報道官は報道を「でっち上げ」「フェイスニュース」と非難。「インターネットでニュースを検索するのは時間の無駄である」と市民に呼びかけた。
さらに「コナクリの治安は確立されており、普段通り、楽しく明るく日常生活を送りなさい」と促した。
2021年9月のクーデターで政権を奪取した最高指導者のドゥンブヤ(Mamady Doumbouya)大佐は25年初頭までに民主的な選挙を行うと約束している。
西アフリカ諸国ではこの数年、軍事クーデターが多発。マリ、ニジェール、ブルキナファソは旧宗主国フランスや米国との関係を発ち、ロシアに急接近している。