◎ドゥンブヤ氏は25年初頭までに民主的な選挙を行うと約束している。
ギニア、首都コナクリ、暫定大統領に就任したドゥンブヤ大佐(中央)(Getty Images/AFP通信)

アフリカ西部・ギニア野党グループは14日、軍事政権が民政復帰に向けた選挙を延期すると発表したことに憤慨、抗議した。

陸軍特殊部隊を率いる暫定大統領のドゥンブヤ(Mamady Doumbouya)大佐は国営テレビに宛てた声明で、「民政への移行に必要な条件はまだ満たされていない」と主張した。

軍は2021年のクーデターでコンデ(Alpha Conde)大統領を追放。最高指導者兼大統領に就任したドゥンブヤ氏は西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)との協議の末、2年以内に民主的な選挙を実施すると約束していた。

今年7月には大統領職の任期を1期5年、3選不可とする新憲法草案を国民に提示した。ドゥンブヤ氏が暫定大統領を務めている期間はこれに含まれない。

軍政は新憲法の是非を問う国民投票を実施するとしているが、今のところ、それが行われる気配はない。

軍政の選挙管理当局もほとんどやる気を見せていない。

ギニアの野党グループ、市民団体、活動家などからなる「フォース・ビベス(Forces Vives)」と呼ばれる委員会は14日の声明で、「来年1月1日以降、暫定政権の正当性を認めない」と表明した。

またフォース・ビベスは欧州のギニア人コミュニティを動員して、フランスを含む各国で年末に抗議デモを行うと明らかにした。

軍政は10月末、53の政党を解体し、2つの主要野党を監視下に置いた。ドゥンブヤ氏は25年初頭までに民主的な選挙を行うと約束している。

アフィリエイト広告
スポンサーリンク