▽野党は軍が期限を守らなかったとして、先週抗議デモを主催。数百人が首都コナクリの広場に集まった。
アフリカ西部・ギニアの野党連合は16日、軍指導部に立法機関への関与をやめるよう呼びかけた。
野党と市民グループで構成されるフォース・バイブス(Forces vives)は声明で、軍事政権を率いるドゥンブヤ(Mamady Doumbouya)大佐らに対し、暫定評議会の委員を辞任するよう呼びかけた。
暫定評議会は軍が4年前に政権を奪取して以来、議会として機能してきた。
陸軍特殊部隊を率いるドゥンブヤ氏は2021年のクーデターでコンデ(Alpha Conde)大統領を追放。ドゥンブヤ氏はその後、西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)との協議の末、24年末までの民政復帰を約束した。
野党は軍が期限を守らなかったとして、先週抗議デモを主催。数百人が首都コナクリの広場に集まった。
現地メディアによると、軍に忠誠を誓う通信当局はソーシャルネットワークや民間のラジオ局を遮断したり、反体制派のサイトを閉鎖したり、ジャーナリストや活動家を恣意的に逮捕しているという。
暫定評議会は81人の委員で構成され、その中には政党の代表15人、市民グループ、治安部隊、労働組合、ビジネスリーダーなどが含まれている。
ドゥンブヤ氏は今年、新憲法の是非を問う国民投票を行い、25年中に大統領選挙、議会選挙、地方選挙を実施するとしている。
軍政は昨年10月、53の政党を解体し、2つの主要野党を監視下に置いた。