ギニアビサウでクーデター未遂、軍将校ら逮捕
ギニアビサウは1974年の独立以来、何度も軍事クーデターに見舞われ、長い間政情不安に悩まされてきた。
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アフリカ西部・ギニアビサウの軍当局は10月31日、クーデターを企てたとして、軍将校らを逮捕したと明らかにした。
それによると、複数の軍幹部が関与したとみられる。
軍参謀本部は声明で、「このグループは10月27日から隠密行動を開始し、政権転覆を企てていた」と説明した。
また参謀本部は「我が国の一部将官・上級将校が関与したこの遺憾な事件は、経済発展と外国投資誘致に不可欠な平和と安定を脅かすものである」と述べた。
地元メディアは士官学校の所長を務める准将が計画を主導したと伝えている。
それ以上の詳細は明らかになっていない。
エンバロ(Umaro Sissoco Embalo)大統領の任期は9月4日に満了したものの、現在も政権にとどまっている。
ギニアビサウの憲法では大統領の任期は5年で、最大2期までと定められている。野党はエンバロ氏の任期は2月27日までと主張しているが、最高裁は9月4日までと裁定した。
しかし、エンバロ氏は大統領選を含む総選挙の日程を11月末に設定。それまで任期を継続すると表明し、緊張をさらに高めた。
野党はこれを違法な権力掌握と非難し、市民に抗議するよう呼びかけている。
一部の専門家はクーデターにつながる恐れがあると警告していた。
総選挙は11月30日に行われる予定だ。
ギニアビサウは1974年の独立以来、何度も軍事クーデターに見舞われ、長い間政情不安に悩まされてきた。
エンバロ氏は2019年の大統領選で初当選、20年2月末に就任し、これまでに3度、クーデター未遂に直面している。
