◎軍事政権の報道官はコンデ氏の渡航先を明らかにしていない。
2021年9月5日/ギニア、首都コナクリ、アルファ・コンデ大統領(中央)と反乱軍兵士(Getty Images/AFP通信)

ギニアの現地メディアは21日、殺人罪などで起訴されているアルファ・コンデ(Alpha Conde)前大統領が治療を受けるため海外への渡航を許可されたと報じた。

アフリカニュースによると、軍事政権の報道官はコンデ氏の渡航先を明らかにしなかったという。一部のメディアはトルコの航空機で出国したと報じている。

軍事政権はギニアではコンデ氏に適切な医療を提供できないと認め、渡航を許可したと伝えられている。

コンデ氏は先月、UAE(アラブ首長国連邦)で持病の治療を受け帰国したばかりである。

軍事政権は今月、コンデ氏と約30人の元高官を殺人、拷問、略奪などに関与した容疑で起訴する手続きを開始すると発表した。

コンデ氏は2010年に行われたギニア初の民主的な選挙で勝利し、第3代大統領に就任した。初代大統領は26年、2代は24年権力を保持した。

しかし、コンデ氏は2020年に憲法を改正し、大統領の多選制限を3期に変更したため、激しいデモに直面した。地元の権利団体などによると、このデモの取り締まりで市民少なくとも60人が死亡したという。

コンデ氏は3選を果たしたが、昨年9月に陸軍特殊部隊のドゥンブヤ(Mamady Doumbouya)大佐率いる反乱軍に拘束され、失脚した。

ドゥンブヤ大佐は4月末にコンデ氏の自宅軟禁を解除したが、コンデ氏は1度も公の場に姿を見せていない。

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