ギニアビサウ大統領選、エンバロ氏の再選が焦点、11月23日投開票
エンバロ氏の任期は9月4日に満了したものの、現在も政権にとどまっている。
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アフリカ西部・ギニアビサウで11月23日に大統領選挙と議会選挙が行われる。
現職のエンバロ(Umaro Sissoco Embalo、53歳)大統領の再選が焦点になる見通しだ。
エンバロ氏は数十年ぶりの民主的な選挙で選ばれた大統領であり、国に安定をもたらすと期待されていた。
エンバロ氏の任期は9月4日に満了したものの、現在も政権にとどまっている。
ギニアビサウの憲法では大統領の任期は5年で、最大2期までと定められている。野党はエンバロ氏の任期は2月27日までと主張しているが、最高裁は9月4日までと裁定した。
しかし、エンバロ氏は大統領選を含む総選挙の日程を11月末に設定。それまで任期を継続すると表明し、緊張をさらに高めた。
野党はこれを違法な権力掌握と非難し、市民に抗議するよう呼びかけている。
元陸軍大将であるエンバロ氏は2020年の就任以来、複数回のクーデター未遂に直面。2022年には閣議開催中の大統領官邸付近で銃撃戦が発生した。
専門家によると、ギニアビサウを含む西アフリカ諸国におけるコカイン取引はここ数年で急拡大。市民団体による最近の報告書では「史上最高益の可能性」と指摘されている。
