◎ギニアビサウは1974年にポルトガルから独立した西アフリカの小国。独立以来、軍事クーデターが4回、クーデター未遂が少なくとも12回発生している。
西アフリカ・ギニアビサウの選挙管理当局は8日、週末に行った議会選(定数102:一院制)の結果を公表した。
それによると、野党5党からなる連合が54議席を獲得し、与党・MADEM G15に圧勝したという。
エンバロ(Umaro Sissoco Embalo)大統領率いる与党は29議席にとどまった。
ギニアビサウは1974年にポルトガルから独立した西アフリカの小国。独立以来、軍事クーデターが4回、クーデター未遂が少なくとも12回発生している。
元陸軍大将のエンバロ氏は2020年の決選投票を制し、大統領に就任。その2年後に発生した軍事クーデター未遂を鎮圧した。
アナリストはエンバロ氏の強権的な振る舞いによって市民・市場が自由を失い、選挙も独立性を失っているという見方を示していた。
エンバロ氏は昨年5月に議会を解散し、同12月に予定していた選挙を半年ほど延期した。
地元メディアによると、首都ビサウを含む都市部では野党の勝利を祝う集会が開催され、目立った混乱は確認できなかったという。
与党は敗北を認め、野党連合に祝電を送ったと伝えられている。
エンバロ氏はまだ声明を出していないが、一部の地元メディアは野党連合の党首とエンバロ氏が数日以内に会談すると報じている。
野党連合は連立政権発足に向け協議を進めるとみられる。新首相は大統領府で宣誓し、新内閣を発足させることになる。