◎最高裁の判事7人は全員一致で同法案が合憲であると裁定した。
2024年12月17日/ガーナ、首都アクラの最高裁判所近く、LGBTQ+の権利拡充を訴えるデモ(AP通信)

アフリカ西部・ガーナの最高裁判所は18日、反LGBTQ法案の破棄を求める原告の訴えを退けた。

首都アクラの人権派弁護士と大学教授はそれぞれ同法案の合憲性に異議を唱え、国を訴えた。

議会(一院制、定数275)は今年2月にこの法案を可決。アクフォアド(Nana Akufo-Addo)大統領は最高裁が結論を出すまで署名を延期していた。

アクアフォド氏はこの判決を受け、1月7日の退任までに法案に署名するとみられる。

最高裁の判事7人は全員一致で同法案が合憲であると裁定した。

法案はLGBTQ+(性的少数者)コミュニティーのメンバーやその支援者、関連活動の促進や資金提供、公の場における同性の愛情表現などを禁じるとしている。

これらに違反した場合、LGBT+を名乗る人は3年以下の禁固刑、LGBT+グループの結成や資金提供者は5年以下の禁固刑に処される可能性がある。

原告は法案の破棄もしくは見直しを求めていた。

最大野党・国民民主会議党(NDC)のマハマ(John Mahama)次期大統領は法案への支持を表明している。

原告団は18日、この判決に失望を表明し、判決全文を検討したうえで、さらなる選択肢を検討すると表明した。

複数の人権団体が法案が成立した場合、法廷闘争に打って出ると表明している。

アフリカの54カ国のうちガーナを含む30カ国が同性愛を認めていない。

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