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ガーナ警察、人身売買とサイバー犯罪容疑で5人逮捕、57人救出

捜査員は22日、首都アクラ郊外の建物に突入。18~26歳の被害者57人を救出し、サイバー犯罪に使われていたパソコンなどを押収した。
アフリカ西部・ガーナ、首都アクラ郊外(Getty Images)

アフリカ西部・ガーナの警察が人身売買の被害者とされるナイジェリア人57人を救出し、サイバー犯罪と人身売買組織を運営していた疑いで5人を逮捕した。当局が23日、明らかにした。

それによると、捜査員は22日、首都アクラ郊外の建物に突入。18~26歳の被害者57人を救出し、サイバー犯罪に使われていたパソコンなどを押収した。

捜査当局は声明で、「57人にオンラインロマンス詐欺などを強制していた5人を逮捕し、ノートパソコン77台、携帯電話38台、車両2台、テレビ3台、その他インターネット接続機器を押収した」と述べた。

容疑者たちは高収入の仕事やその他機会を約束することで被害者を誘い込んだとされる。

捜査当局は「被害者たちは入国後、ロマンス詐欺やその他凶悪詐欺を行うよう命じられ、従わない場合は暴行を受けたようだ」と説明した。

また当局は「被害者全員が必要なケアと支援を受けている」と述べたが、母国への送還時期については明言しなかった。

国際刑事警察機構(インターポール、ICPO)は先月、アフリカ14カ国でオンライン詐欺や恐喝詐欺に関与したとして、260人を逮捕したと発表した。

この種の詐欺はアフリカ大陸で一般的になっており、2024年には数千人が逮捕されるなど、この地域の警察は大規模な摘発を続けている。

インターポールはテロ対策、金融犯罪、児童ポルノ、サイバー犯罪、組織犯罪などの分野で、各国警察が相互に連絡を取り合い、容疑者や犯罪者を追跡できるように活動している。

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