◎ブラックアウトは26日夕方から始まった。
西アフリカ・ガーナで天然ガス不足による全国規模の大規模停電が発生している。地元メディアが27日に報じた。
それによると、ブラックアウトは26日夕方から始まったという。
地元テレビ局は国営電力会社の関係者の話しとして、「首都アクラ近郊の火力発電所が操業不能に陥った」と伝えている。
ガーナは現在、過去最悪と呼ばれる経済危機に見舞われている。
地元メディアによると、同国で停電は決して珍しくないものの、全国規模の停電が発生することは滅多にないという。
中央政府は今年6月に実施した調査で、「ガーナの現在のエネルギー供給は極めて不健全であり、いつブラックアウトが起きてもおかしくない」と報告していた。
ガーナのエネルギー事情はロシアによるウクライナ侵攻後に急速に悪化。天然ガス、石油、石炭の価格高騰が国の財政難に拍車をかけた。
7月には民間の発電事業者が「国営電力会社が料金を支払わないため、発電を停止する可能性がある」と警告していた。
国営電力会社は26日のプレスリリースで次のように述べている。「一部の火力発電所へのガス供給が制限されています...ご迷惑をおかけしていることを深くお詫び申し上げます」
停電復旧の目途は立っていないようだ。