ガーナ25年8月インフレ率11.5%、8カ月連続で前月下回る
25年8月のインフレ率は前年同月比11.5%増、8カ月連続で減速し、21年10月以来の低水準となった。
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アフリカ西部・ガーナの統計局が3日、最新の消費者物価指数(CPI)を公表した。
それによると、25年8月のインフレ率は前年同月比11.5%増、8カ月連続で前月を下回り、21年10月以来の低水準となった。7月は12.1%であった。
統計局のイドリス(Alhassan Iddrisu)局長は記者会見で、「先月は食品価格と非食品価格の両方が緩和した」と説明。「ただし、食品価格が依然としてインフレの最大の要因である」と付け加えた。
またイドリス氏は「インフレの着実な低下は安心材料だが、月ごとの変動は特に短期的な動きに注意を払う必要性を改めて認識させる」と語った。
ガーナは22年に債務不履行(デフォルト)に陥り、痛みを伴う債務再編を余儀なくされたが、最悪の危機からは脱しつつある。通貨セディは今年に入り対ドルで20%以上上昇している。
中央銀行は7月、政策金利を3%引き下げ25%に設定、史上最大の利下げを実施した。
財務省は年末のインフレ率を11.9%と予測していたが、現在のペースで鈍化が進めば、これを大きく下回る可能性がある。