ガーナ政府、モロッコの西サハラ自治計画を支持

西サハラの領土のおよそ8割はモロッコの支配下にあり、残りはアルジェリア政府の支援を受ける武装組織「ポリサリオ戦線」が統治している。
西サハラ(サハラ・アラブ民主共和国)とモロッコの境界近く(AP通信)

アフリカ西部・ガーナは5日、モロッコ王国が係争地「西サハラ(サハラ・アラブ民主共和国)」に自治権を付与するという計画を支持すると表明した。

西サハラの領土のおよそ8割はモロッコの支配下にあり、残りはアルジェリア政府の支援を受ける武装組織「ポリサリオ戦線」が統治している。

モロッコはポリサリオ戦線をテロ組織に指定しているが、アルジェリアを含むアフリカ連合(AU)の主要国は西サハラの独立を認めている。

この係争地をめぐる対立が解決する目途は立っていない。国連西サハラ住民投票監視団(MINURSO)が境界線を監視している。

イギリス政府は今月初め、ケニアは先月、モロッコの計画を支持すると表明していた。

ガーナとモロッコの外相は会談後、共同声明を発表し、「西サハラの自治計画はこの問題の現実的かつ持続可能な唯一の解決策である」と強調した。

また両国は「国連がこの問題を解決する枠組みを推進すべきである」と述べた。

さらに両国は防衛協力の推進とビザ免除協定の締結についても合意した。

モロッコは国連安全保障理事会の常任理事国である米国とフランスの支持も得ている。

西サハラはモロッコ王室が抱える最大の問題であり、国際法廷でポリサリオ戦線と主権を争っている。

この審議は長らく停滞しているため、モロッコは同盟国の支持を求めている。一方、ポリサリオ戦線は国際法廷でモロッコの主張に異議を唱えるなど、法的手段を追求している。

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