▽同国の25年4月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比21.2%増、4カ月連続で鈍化したものの、中銀の目標値である8%を大きく上回っている。
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アフリカ西部・ガーナの中央銀行は23日、政策金利を28.0%に据え置き、為替レートの安定と財政再建によるインフレ圧力が緩和され続ける中、金融引き締めを維持した。
市場も据え置きと予想していた。
同国の25年4月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比21.2%増、4カ月連続で鈍化したものの、中銀の目標値である8%を大きく上回っている。3月は22.4%増であった。
中銀のアシアマ(Johnson Asiama)総裁は声明で、「インフレ率は予期せぬショックがなければ、当初想定していた第2四半期(4~6月)ではなく、26年第1四半期に中期目標に近づくと予想している」と述べた。
またアシアマ氏は「金融政策決定会合は現在のインフレ水準が依然として高く、ディスインフレ・プロセスを強化するためには引き締めスタンスを維持する必要があることで一致した」と強調した。
中銀は3月の会合で政策金利を1.00%引き上げていた。
マハマ(John Mahama)大統領は2月、「大幅な歳出削減により、インフレ率を年末までに11%程度まで下げることができると考えている」と述べていた。
ガーナは22年に債務不履行(デフォルト)に陥り、痛みを伴う債務再編を余儀なくされた。