◎アフリカの54カ国のうち30カ国が同性愛を認めていない。
西アフリカ・ガーナのアクフォアド(Nana Akufo-Addo)大統領は5日、議会(一院制、定数275)を通過した反LGBTQ+法案について、「最高裁の判決が出るまで施行しない」と示唆した。
ガーナは他の西アフリカ諸国に比べると人権を尊重していると考えられており、この法案は人権団体の猛批判を巻き起こした。
法案はLGBTQ+(性的少数者)コミュニティーのメンバーやその支援者、関連活動の促進や資金提供、公の場における同性の愛情表現などを禁じるとしている。
これらに違反した場合は10年以下の禁固刑に処される可能性がある。
アクフォアド氏は西側諸国や国際金融機関の懸念を念頭に、「これまで守ってきた権利に背を向けることはない」と外交関係者を安心させようと必死だ。
ガーナの刑法は同性による性行為を禁じており、3年以下の禁固刑に処される可能性がある。
大統領府によると、ある市民団体がこの法案の差し止めを求める訴えを起こしたという。
世界銀行は昨年、反LGBTQ+法を施行したウガンダへの新たな資金提供を検討しないと表明した。
アフリカの54カ国のうち30カ国が同性愛を認めていない。