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▽国連のヘリは北部で国軍と民兵組織ホワイトアーミーの戦闘が激化したことを受け、将校らと避難させようとしていた。
南スーダンのキール大統領(Brian Inganga/AP通信)

アフリカ東部・南スーダンの北部で国連のヘリコプターが攻撃を受け、数十人が死亡した。国連が7日、明らかにした。

それによると、ヘリには軍の将校を含む数十人の兵士が搭乗していたという。

国連は声明で攻撃を非難し、戦争犯罪の可能性があると述べた。

国連のヘリは北部で国軍と民兵組織ホワイトアーミーの戦闘が激化したことを受け、将校らと避難させようとしていた。

ホワイトアーミーはマシャール(Riek Machar)副大統領に忠誠を誓う組織のひとつとされ、国軍およびキール(Salva Kiir)大統領に忠実な組織と対立している。

キール氏は国民向けの演説で、マシャール氏本人が現場に向かい、関係者の避難を進めるべきだと主張した。

大統領府の報道官は7日の記者会見で、「27人の兵士が死亡したと報告を受けている」と述べた。その中には国連の職員も含まれているという。

ヘリコプターが空中で攻撃を受けたのか、地上にいる間に攻撃を受けたのかは明らかになっていない。

南スーダンは2011年に独立。2年後の2013年、キール氏に忠実な組織がマシャール氏の支持勢力に攻撃を仕掛け、内戦が勃発。18年の和平合意で終結した。その犠牲者は40万人以上と推定されている。

マシャール氏は先月、キール氏の閣僚人事に異議を唱え、この和平合意から離脱すると警告した。

マシャール陣営は今回のヘリ攻撃に関するコメントを出していない。

マシャール氏の報道官は今週、治安部隊が閣僚2人と軍高官らを逮捕したと発表。キール氏はマシャール派が和平協定を危険にさらしていると非難した。

現地メディアによると、逮捕された閣僚らは勾留または自宅軟禁下に置かれているという。

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