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Gaviとユニセフ、マラリアワクチン価格引き下げで合意

R21ワクチンは英オックスフォード大学とインド血清研究所(SII)が共同開発した、世界で2番目のマラリアワクチンである。
マラリアワクチンを準備する医療従事者(Getty Images)

国際機関Gaviワクチンアライアンスとそのパートナーであるユニセフがインド血清研究所(SII)が製造するマラリアワクチン(R21)の購入価格を1年以内に25%引き下げる。これにより、より多くの子供にワクチンを届けることが可能となる。

この合意により、R21ワクチンの価格は1回あたり約4ドルから2.99ドルに引き下げられる。

ユニセフはGaviからの資金でワクチンを購入している。Gaviは世界最貧国の子供たちに予防接種を提供するため各国政府と連携するパートナーシップである。

Gaviはこの価格引き下げにより9000万ドルが節約され、今後5年間でさらに3000万回分のワクチンを購入し、最大700万人の子供たちに追加接種が可能になると試算している。

Gaviは今年初めの資金調達イベントで目標額を30億ドル下回る結果に終わったと発表。米国を中心とした国際ドナーが他の優先事項に注力したためだ。

ユニセフは23日の声明で「国際援助が前例のない減少傾向にあるこの重大な局面において、ユニセフはパートナーとの積極的な取り組みを継続する決意だ」と述べた。

R21ワクチンは英オックスフォード大学とインド血清研究所(SII)が共同開発した、世界で2番目のマラリアワクチンである。

主に5歳未満の子供をマラリアから守るために使用され、生後5、6、7カ月に3回、その後1年後に1回、計4回の接種が必要。1回あたりのコストが安価で、約75~80%の予防効果が期待されている。

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