◎91%以上が新憲法を支持した。
アフリカ中部・ガボンの選挙管理委員会が18日、週末に行われた新憲法の是非を問う国民投票の結果を公表した。
それによると、91%以上が新憲法を支持したという。投票率は53.5%であった。
内務省の報道官は声明で、「今週中に憲法裁判所が最終結果を認定する」と明らかにした。
ガボンの人口は約230万人。1年前の軍事クーデターでオンディンバ(Ali Bongo Ondimba)大統領が追放され、ヌゲマ(Brice Oligui Nguema)将軍が暫定政権を率いている。
オンディンバ氏は1967年から同国を統治してきた父親の死去を受け、2009年に大統領に就任。一族の支配は半世紀以上にわたって続いた。
政府は新憲法の最終草案を1カ月ほど前に公開した。
憲法の主な変更点は▽首相職の廃止▽大統領の任期変更(7年、3選不可)▽これらの条項を改正しようとする大統領は大逆罪に問われる▽大統領は国会を解散できる▽国会は必要に応じて大統領を弾劾できる▽大統領の親族は大統領選に立候補できないなど。
暫定政権はクーデターから1週間後、人道的理由からオンディンバ氏を釈放し、治療のための海外渡航を許可した。
多くの国民が昨年のクーデターを歓迎していた。大統領選を含む総選挙は2025年8月に行われる。