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ガボン議会選挙、ヌゲマ大統領の新興政党が最多議席獲得

ヌゲマ大統領が3ヶ月前に創設したUDBが145議席中55議席を獲得した。
2025年3月30日/ガボン、首都リーブルビル、ヌゲマ将軍の選挙集会(AP通信)

アフリカ中部・ガボンの選挙管理委員会は9月30日、週末に行われた国民議会選挙の暫定結果を公表した。

それによると、ヌゲマ(Brice Oligui Nguema)大統領が3ヶ月前に創設したUDBが145議席中55議席を獲得したという。

23年の軍事クーデターで追放された独裁者のオンディンバ(Ali Bongo Ondimba)前大統領の前与党・ガボン民主党は3議席にとどまった。

今回の投票で過半数を獲得する候補が出なかった77選挙区では10月11日に第2回投票が行われる。

ガボンの人口は約230万人。23年のクーデターでオンディンバ氏が追放されて以来、軍の最高司令官であるヌゲマ氏が暫定政府を率い、今年4月に大統領選を行った。

ヌゲマ氏は新憲法に基づいて民主的な選挙を実施、初当選を果たした。

ヌゲマ氏はクーデターから1週間後、前政権の高官、政治家、企業の幹部らが盗んだ金を取り戻すよう命じた。

この命令後、複数の企業幹部が逮捕され、多くの政府高官が汚職を調査する委員会で証言した。

オンディンバ氏はクーデター後、自宅軟禁されたが、健康上の懸念から1週間後に解放された。

オンディンバ氏の妻と息子は勾留され、汚職と公金横領の罪で起訴された。オンディンバ氏自身は起訴を免れた。一連の汚職捜査は現在も続いている。

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