ガボン憲法裁判所、大統領選の結果承認、ヌゲマ氏の勝利確定
▽選挙管理委員会の最終結果によると、ヌゲマ氏の得票率は94.85%。投票率は70.11%であった。
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アフリカ中部・ガボンの憲法裁判所は25日、2週間前に行われた大統領選挙の結果を承認し、ヌゲマ(Brice Oligui Nguema)氏の勝利が確定した。
選挙管理委員会の最終結果によると、ヌゲマ氏の得票率は94.85%。投票率は70.11%であった。
ヌゲマ氏は7人の候補を破り、初当選を果たした。2位候補の得票率は約3%。残り6人は1%未満であった。
一部の野党議員はヌゲマ氏が公費で選挙活動を行ったと主張している。
海外の選挙オブザーバーは全国のほぼすべての投票所で公正・公平な投票が行われ、不正も確認されなかったと報告している。
ガボンの人口は約230万人。23年の軍事クーデターで独裁者のオンディンバ(Ali Bongo Ondimba)大統領が追放されて以来、軍の最高司令官であるヌゲマ氏が暫定政府を率いてきた。
同国は昨年11月に新憲法の是非を問う国民投票を実施、有権者の9割が賛成に投じた。
議会は2月、新しい公職選挙法を採択した。これにより、国内のすべての選挙において軍人が立候補することが可能になった。
オンディンバ氏は前回選挙で勝利を宣言した後、追放された。
オンディンバ氏は1967年から同国を統治してきた父親の死去を受け、2009年に大統領に就任。一族の支配は半世紀以上にわたって続いた。
多くの国民がクーデターを歓迎。大統領選を含む総選挙は25年8月に行われる予定であったが、4月12日に前倒しされた。
ヌゲマ氏は50歳。石油に依存する経済の多角化と汚職撲滅を公約に掲げ、支持を集めた。
ヌゲマ氏は23年のクーデターから1週間後、前政権の高官、政治家、企業の幹部らが盗んだ金を取り戻すよう命じた。
この命令後、数人の企業幹部が逮捕され、多くの政府高官が汚職を調査する委員会で証言した。
オンディンバ氏はクーデター後、自宅軟禁されたが、健康上の懸念から1週間後に解放された。
オンディンバ氏の妻と息子は勾留され、汚職と公金横領の罪で起訴された。オンディンバ氏自身は起訴を免れた。一連の汚職捜査は現在も続いている。