◎米仏はガボンのクーデターに深刻な懸念を表明。アフリカ連合(AU)は反乱軍に憲法秩序の即時回復を求めている。
ガボンの軍事クーデターを主導したとされるヌゲマ(Brice Oligui Nguema)将軍が来週、暫定大統領への就任を宣言する。エリート将校らで構成される評議会が8月31日、明らかにした。
首都リーブルビルの大統領邸宅で拘束されているとみられる現職のオンディンバ(Ali Bongo Ondimba)は先週末の大統領選で3期目の当選を果たしていた。
オンディンバ氏は1967年から同国を統治してきた父親の死去を受け、2009年に大統領に就任。一族の支配は半世紀以上にわたって続いた。
西側の選挙オブザーバーは今回の大統領選について、「公正なものではなく、不正が散見される」と批判している。
反乱軍は30日のクーデター後、全国家機関の解体を宣言し、大統領を選出した後、国家を運営する新たな機関を発足させると発表した。
国営テレビは31日、評議会報道官の声明を引用し、「ヌゲマ将軍は9月4日に宣誓する」と報じた。
それによると、ヌゲマ氏は新たな国家機関を発足させるにあたり、閣僚を含む全ての公務員に業務再開と公共サービスを確保するよう命じたという。
米仏はガボンのクーデターに深刻な懸念を表明。アフリカ連合(AU)は反乱軍に憲法秩序の即時回復を求めている。