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ガボンで議会選挙、2023年の軍事クーデター以来初

ガボンの人口は約230万人。23年の軍事クーデターで独裁者のオンディンバ前大統領が追放されて以来、軍の最高司令官であるヌゲマ将軍が暫定政府を率い、今年4月に大統領選を行った。
2025年9月27日/ガボン、首都リーブルビルの投票所(AP通信)

アフリカ中部・ガボンで27日、2023年の軍事クーデターで50年にわたる独裁政権が終焉して以来初となる議会選挙が行われた。

ガボンの人口は約230万人。23年の軍事クーデターで独裁者のオンディンバ(Ali Bongo Ondimba)前大統領が追放されて以来、軍の最高司令官であるヌゲマ(Brice Oligui Nguema)将軍が暫定政府を率い、今年4月に大統領選を行った。

ヌゲマ氏は新憲法に基づいて民主的な選挙を実施、初当選を果たした。

現地メディアによると、多くの有権者が各地の投票所に足を運んだという。

主要政党は1968年の創設以来2023年に打倒されるまで全ての選挙で勝利してきた前与党・ガボン民主党と、ヌゲマ氏が3ヶ月前に創設したUDBである。小規模政党も候補を擁立している。

今回の投票で過半数を獲得する候補がいない選挙区では10月11日に第2回投票が行われる。

ヌゲマ氏は50歳。石油に依存する経済の多角化と汚職撲滅を公約に掲げ、支持を集めた。

ヌゲマ氏は23年のクーデターから1週間後、前政権の高官、政治家、企業の幹部らが盗んだ金を取り戻すよう命じた。

この命令後、複数の企業幹部が逮捕され、多くの政府高官が汚職を調査する委員会で証言した。

オンディンバ氏はクーデター後、自宅軟禁されたが、健康上の懸念から1週間後に解放された。

オンディンバ氏の妻と息子は勾留され、汚職と公金横領の罪で起訴された。オンディンバ氏自身は起訴を免れた。一連の汚職捜査は現在も続いている。

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