▽陸軍特殊部隊を率いる暫定大統領のドゥンブヤ大佐は今月、「民政への移行に必要な条件はまだ満たされていない」と主張し、体制を維持すると強調した。
アフリカ西部・ギニアの野党と市民グループで構成されるフォース・バイブス(Forces vives)が25日、来年以降、軍事政権による統治を認めないと表明した。
同団体は声明で、「政府は民政復帰に向けた取り組みを進めず、国民との約束を反故にした」と非難した。
また団体は「当局は公約を守ることができなかった原因を説明せず、権力を維持しようとしている」と嘆いた。
陸軍特殊部隊を率いる暫定大統領のドゥンブヤ(Mamady Doumbouya)大佐は今月、「民政への移行に必要な条件はまだ満たされていない」と主張し、体制を維持すると強調した。
軍は2021年のクーデターでコンデ(Alpha Conde)大統領を追放。ドゥンブヤ氏はその後、西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)との協議の末、2年以内に民主的な選挙を実施すると約束していた。
今年7月には大統領職の任期を1期5年、3選不可とする新憲法草案を国民に提示。ドゥンブヤ氏が暫定大統領を務めている期間はこれに含まれない。
軍政は新憲法の是非を問う国民投票を実施するとしているが、今のところ、それが行われる気配はない。
フォース・バイブスによる拒否宣言が大勢に影響を与えるかは不明である。
野党は当初のスケジュールを順守し、憲法秩序への速やかな復帰を求める努力をエスカレートさせるかもしれない。
軍政は10月末、53の政党を解体し、2つの主要野党を監視下に置いた。ドゥンブヤ氏は25年初頭までに民主的な選挙を行うと約束している。