◎デモ隊は政治プロセスにおける正義と公正さを追求するよう政府に求めている。
2024年12月6日/モザンビーク、首都マプト(ロイター通信)

アフリカ南東部・モザンビークで10月の大統領選に抗議するデモが続いている。

6日午後には2位のモンドラーネ(Venancio Mondlane)候補の支持者が首都マプトの通りを封鎖し、バリケードを設置。タイヤや小屋に火を放った。

国家警察は6日の声明で、「全国各地で暴動が確認され、少なくとも5人が死亡、3人が重傷を負った」と明らかにした。

しかし、地元のNGOは治安部隊の攻撃により、少なくとも88人が死亡したと主張している。

大統領選は与党・モザンビーク解放戦線(FRELIMO)のシャポ(Daniel Chapo)氏が得票率70%で勝利。野党は不正があったとして抗議デモを行うよう呼びかけている。

2位のモンドラーネ氏は逮捕される恐れがあるとして、国外に逃亡した

シャポ氏はニュシ(Filipe Nyusi)大統領の跡を継ぎ、来年1月に就任する予定だ。

FRELIMOは独立時に政権を握り、その後、モザンビーク民族抵抗運動(RENAMO)と15年にわたると血生臭い内戦を戦った。RENAMOは後に野党となり、今回の選挙にも候補を擁立した。

マプトのデモに参加した男性はAP通信の取材に対し、「治安部隊、特に若い兵士たちは上の命令に渋々従っているが、本当は政府に抗議したいと考えている」と語った。

別の抗議者は政府の取り締まりを批判した。「我々は平和的に抗議しただけなのに刑務所に入れるのか?奴らは狂っている...」

デモ隊は政治プロセスにおける正義と公正さを追求するよう政府に求めている。

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