スーダン・ハルツーム空港が2年半ぶりに国内線の運航再開、内戦続く中
軍政とRSFは23年4月から首都ハルツームなどの支配権を争っている。
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スーダン・ハルツームの国際空港が22日、2年半ぶりに国内便の運航を再開した。
軍事政権は紅海沿岸の都市ポートスーダン初の便がハルツーム国際空港に着陸したことを確認した。
同空港には今年に入り、軍政の最高司令官であるブルハン(Abdel-Fattah Burhan)将軍を乗せた便が少なくとも2回着陸している。
軍は3月、対立する準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」から同空港を奪還した。
軍当局の発表によると、RSFは21日未明に同空港に向けてドローンを発射し、防空部隊がこれを迎撃したという。
軍政とRSFは23年4月からハルツームなどの支配権を争っている。
この内戦は世界最悪の人道危機に発展。人口の半数以上にあたる約2500万人が飢餓に直面し、数万人が死亡、1400万人以上が避難を余儀なくされ、うち約500万人が周辺国に逃れたと推定されている。
激戦が続くダルフール地方では数千人が餓死者したという情報もある。被害の全容は明らかになっておらず、調査が進む目途も立っていない。
国連は23年4月~24年6月の間にハルツームだけで2万6000人以上が死亡。さらに数千人が病気や栄養失調などで死亡したと推定している。
正確な死傷者数は明らかになっていないが、昨年公表されたデータによると、開戦から14カ月間でハルツームだけで6万1000人が死亡した可能性がある。
RSFのダガロ(Mohammed Hamdan Dagalo)司令官は21日遅くの声明で、「ハルツーム空港への攻撃を継続する」と警告した。
RSFは先月末、ダガロ氏率いる新政府「スーダン建国同盟指導評議会(TASIS)」を立ち上げた。
TASISはブルハン氏の「首」を取り、全土を掌握するまで戦い続けると誓っている。
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