▽この火事で少なくとも17人の生徒が死亡、別の17人が重傷を負い、病院に搬送された。
![](https://kagonma-info.com/wp-content/uploads/2025/02/2025年2月5日/ナイジェリア、北西部ザムファラ州、火事により全焼した学校(Getty-Images/AFP通信).jpg)
ナイジェリア北西部ザムファラ州の学校で火事があり、少なくとも17人が死亡した。政府が5日、明らかにした。
それによると、火事はザムファラ州カウラ・ナモダ地区のイスラム系学校で発生。当時約100人の生徒がいたという。
この火事で少なくとも17人の生徒が死亡、別の17人が重傷を負い、病院に搬送された。
出火原因は明らかになっておらず、警察と消防が調べている。
ティヌブ(Bola Tinubu)大統領は犠牲者と遺族に哀悼の意を表し、子供たちの安全を最優先するよう教育機関に求めた。
ナイジェリアで学校火災は珍しくなく、政府は過去の火事や事件を受け、2014年に学校の安全を守るガイドラインを策定。しかし、その後も様々な事件が相次いでいる。
ティヌブ氏は声明で、関係当局に対し、このガイドラインに基づき、学校の安全対策を再チェックし、必要に応じて改善するよう命じた。
ナイジェリア北部で西アフリカ最大のイスラム過激派組織ボコ・ハラムを含む複数の武装集団が多くの学生や市民を誘拐・殺害している。
これらの武装集団は身代金目的で学生、村人、旅行者を誘拐する。
ボコ・ハラムは西アフリカで最も強力な過激派のひとつであり、その影響力は拡大し続け、隣国のニジェール、チャド、カメルーンでも猛威を振るっている。
中央政府とボコ・ハラムは戦争状態にあり、10数年にわたる戦いで数万人が死亡、200万人以上が住居を失ったと推定されている。
ボコ・ハラムは2014年、北東部ボルノ州チボクの学校を襲撃し、12歳~17歳の少女276人を誘拐した。その多くが今も行方不明のままである。この事件以降に誘拐された学生は確認できているだけで1500人近くに達している。