▽事件は24日の夕方に発生。警察官と通行人が火傷を負った。
アフリカ北部・チュニジアの首都チュニスにあるシナゴーグ(ユダヤ教の会堂)の前で男が身体に火をつけ、警察官に射殺された。内務省が25日、明らかにした。
それによると、事件は24日の夕方に発生。警察官と通行人が火傷を負った。男は安息日の礼拝を行う時間帯にシナゴーグを訪れ、身体に火をつけたという。
男は体に火をつけた後、警察官に向かって突進。2人目の警察官が同僚を守るために発砲した。警察官1人が火傷で入院し、通行人も負傷した。
内務省は声明で、「男は不特定の精神疾患を患っていた」と述べたが、それ以上の詳細は明らかにしなかった。
チュニジアには多くのユダヤ人が住んでおり、その数は約1500人と推定されている。
2023年にはジェルバ島のシナゴーグに暴徒が押し寄せ、機動隊が5人を殺害した。同年末には南部の町にあるシナゴーグが親パレスチナ派の攻撃を受けた。