◎亡くなったのは6~17歳の子供。北ダルフール州近郊の町で空爆に巻き込まれた。
スーダン、西部ダルフール地方の集落(UNICEF)

アフリカ北東部・スーダンの北ダルフール州で軍事政権と準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」との戦闘が激化し、少なくとも13人の子供が死亡、4人が負傷した。国連児童基金(ユニセフ)が6日、明らかにした。

それによると、亡くなったのは6~17歳の子供。北ダルフール州近郊の町で空爆に巻き込まれたという。

軍政は4日、同州エルファーシルの東方約70キロに位置する町の市場を空爆した。

AP通信によると、この空爆で少なくとも45人が死亡、数十人が負傷したという。

軍政は北コルドファン州のRSF拠点も空爆したと伝えられている。

APは元地方議会議員の話しとして、「軍政が空爆したエルファーシル近郊の市場で戦闘は発生しておらず、内戦が始まって以来、何とか営業していた」と伝えている。

軍政とRSFは昨年4月から首都ハルツームなどの支配権を争っている。

この内戦は世界最悪の人道危機に発展。人口の5割強にあたる約2500万人が飢餓に直面し、世界保健機関(WHO)は2万人以上が死亡、数万人が負傷したと推定している。

激戦が続く西部ダルフール地方では複数の地域で餓死者が出ているという情報もある。被害の全容は明らかになっておらず、調査が進む目途も立っていない。

ダルフールとハルツームでの戦闘は先月下旬から激しくなり、連日、空爆が行われているようだ。ハルツームの大部分はRSFの支配下にある。

軍政は紅海沿岸の都市ポートスーダンに拠点を置いている。

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