◎コンゴ東部では国際テロ組織アルカイダやISISとつながりのある過激派など、120以上の武装勢力が活動している。
コンゴ民主共和国東部・北キブ州郊外の集落にイスラム国(ISIS)系組織「民主同盟軍(ADF)」が押し入り、少なくとも13人を殺害、複数人を誘拐した。地元当局が16日、明らかにした。
それによると、事件は州都ゴマから150キロほど離れた集落で15日遅くに発生。ADFの戦闘員が押し入り、13人の女性を殺害し、家畜を略奪、複数人を誘拐し、家々に火を放ったという。
コンゴ東部では国際テロ組織アルカイダやISISとつながりのある過激派など、120以上の武装勢力が活動している。北キブ州には同国最大の反政府勢力「3月23日運動(M23)」の拠点がある。M23と政府は戦争状態にある。
地元メディアによると、陸軍が現場の集落を封鎖し、関係者から話しを聞いているという。ADFは犯行声明を出していない。
ADFはウガンダで発足した反政府勢力。1990年代半ばから北キブ州などに拠点を置き、民間人数千人を虐殺したと告発されている。
ADFは近年、東部の主要都市であるゴマや近隣のイトゥリ州で猛威を振るっている。
米国務省はADFのリーダー、ムサ・バルク(Musa Baluku)の逮捕につながる情報に500万ドルの報奨金をかけている。