アルカイダ系組織がソマリア中部の集落を占領、国軍基地も支配下に

アルシャバーブの戦闘員は首都モガディシオの北方約350キロに位置する人口数千人の集落に押し入り、治安部隊と民兵を撃退した。
アフリカ東部・ソマリア、イスラム過激派組織アルシャバーブの戦闘員(Getty Images/EPA通信)

アフリカ東部・ソマリアのイスラム過激派組織アルシャバーブが中部地方の集落を占領した。地元メディアが27日に報じた。

それによると、アルシャバーブの戦闘員は首都モガディシオの北方約350キロに位置する人口数千人の集落に押し入り、治安部隊と民兵を撃退したという。

この集落は中部ヒラン州の郊外に位置し、国軍の前哨基地がある。

地元メディアによると、国軍とその同盟組織はアルシャバーブの侵入を許した後、集落から撤退したという。

AP通信は地元当局者の話しとして、「27日早朝に自爆テロが発生し、アルシャバーブの戦闘員が押し入ってきた後、銃撃戦になった」と伝えている。

中央政府はコメントを出していない。

アルシャバーブはその後、アマーク(Aamaq)通信やSNSチャンネルに犯行声明を掲載。基地を含む集落全体を支配下に置いたと主張した。

地元メディアは死傷者数に言及していないが、州の代表らが銃撃戦に巻き込まれて死亡したと伝えている。

アルシャバーブは国際テロ組織アルカイダとつながりのある過激派のひとつで、2007年以来、ソマリア南部と中部の大部分を支配し、モガディシオ近郊まで支配地域を拡大している。

米軍はアルシャバーブに対する空爆を日常的に実施。アフリカ連合(AU)軍も様々な地域で国軍を支援している。

国軍は同盟国の後方支援を受け、この1年で複数の地域を奪還したとされる。

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