◎ディアネ氏は2015~21年までコンデ前大統領の下で国防相を務めた。
2022年9月22日/マリ、首都バマコ、ギニアのドゥンブヤ大佐(AP通信)

アフリカ西部・ギニアの裁判所が汚職、横領、マネーロンダリングなどの罪でディアネ(Mohamed Diané)前国防相に懲役5年の実刑判決を言い渡した。現地メディアが19日に報じた。

ディアネ氏は2015~21年までコンデ(Alpha Conde)前大統領の下で国防相を務めた。

報道によると、首都コナクリの裁判所はディアネ氏に懲役5年と5850万ドル(約92億円)の罰金を支払うよう命じたという。

当局はディアネ氏の不動産と銀行口座を指し押さえている。

ディアネ氏は2021年のクーデター後、軍事政権が開始した反汚職キャンペーンの一環として、22年5月から勾留されている。

最高指導者兼大統領に就任したドゥンブヤ(Mamady Doumbouya)大佐は汚職を打ち負かすと誓い、反汚職裁判所を設立。22年末までにコンデ氏を含む180人以上を逮捕した。

この弾圧は当初好意的に受け止められていたが、軍政が政敵を標的にし、民主主義への移行を遅らせているという懸念が高まり、批判を浴びるようなった。

ドゥンブヤ氏が約束した国政選挙と新憲法の是非を問う国民投票はまだ実現していない。

軍政は今年7月、大統領職の任期を1期5年、3選不可とする新憲法草案を公表。ドゥンブヤ氏が暫定大統領を務めている期間はこれに含まれない。

軍政は10月末、53の政党を解体し、2つの主要野党を監視下に置いた。ドゥンブヤ氏は25年初頭までに民主的な選挙を行うと約束している。

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