◎エリトリアは世界で最も閉鎖的な国のひとつであり、「アフリカの北朝鮮」と呼ばれ、1993年にエチオピアから独立して以来、アフウェルキ大統領の支配下に置かれている。
アフリカ最大の航空会社であるエチオピア航空がエリトリア行きのフライトをすべて停止した。現地メディアが3日に報じた。
エリトリアは先月末、9月30日からエチオピア航空の便をすべて停止すると発表していた。
エチオピア航空は2018年7月、20年にわたる敵対関係に終止符が打たれ、関係が正常化したことを受け、エリトリア便を再開した。
この和平により、エチオピアのアビー(Abiy Ahmed)首相はノーベル平和賞を受賞している。
エチオピアの公共放送は外交筋の話しとして、「今回のフライト停止はエリトリアとの関係が悪化していることを示すものだが、紛争の再燃はあり得ないし、誰も望んでいない」と伝えている。
エリトリアは世界で最も閉鎖的な国のひとつであり、「アフリカの北朝鮮」と呼ばれ、1993年にエチオピアから独立して以来、アフウェルキ(Isaias Afwerki)大統領の支配下に置かれている。
両国は1998年の国境紛争により国交を断絶。20年後に国交を正常化したが、エチオピア北部のティグライ紛争(2020~22年)を終結させた和平交渉からエリトリアが除外されたことで緊張が高まっている。
エチオピア航空は影響を受けた乗客に対し、予約の変更や払い戻しを行うと声明を出したが、それ以上の詳細は明らかにしなかった。
エリトリア政府は運航停止についてコメントしていない。