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▽国軍とティグライ州を統治するTPLFの紛争は2020年11月に本格化し、民間人最大60万人が死亡、数百万人が国内避難民となり、数万人が近隣諸国に逃れたと推定されている。
2021年5月8日/エチオピア、北部ティグライ州メケレ近く、国軍の兵士(Getty Images/AFP通信)

アフリカ東部・エチオピア北部ティグライ州の政府当局は12日、ティグレ人民解放戦線(TPLF)の派閥が州都メケレ郊外の町を占拠したと明らかにした。

国軍とティグライ州を統治するTPLFの紛争は2020年11月に本格化し、民間人最大60万人が死亡、数百万人が国内避難民となり、数万人が近隣諸国に逃れたと推定されている。

政府とTPLFは22年11月に和平協定を結び、復興に向けた取り組みを進めてきた。

それ以来、TPLFは2つの派閥に分裂。それぞれが党の支配権を主張している。

一方の派閥を率いる議会のレダ(Getachew Reda)議長は12日、ライバルのTPLF指導者ゲブレミカエル(Debretsion Gebremichael)氏が率いる勢力が州北部の町を占拠したと明らかにした。

レダ氏は紛争が再発する恐れがあるとして、中央政府に支援を要請した。

ゲブレミカエル氏の派閥はフェイスブックへの投稿で、町を占拠したことを認めた。

また同派閥はレダ氏が11日に軍司令官3人を解任したことを非難。「TPLFを支配下に置き、この地域を紛争に引きずり込もうとしている」と主張した。

中央政府はティグライ州への海外メディアの立ち入りを禁じている。

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