◎エチオピアではイスラム教徒に対する暴力が相次いでいる。
エチオピアの首都アディスアベバで2日、ラマダン明けの祭り「イード・アル・フィトル」に参加していたイスラム教徒と警察が衝突した。
警察は暴徒化した一部の信者に催涙ガス弾を使用し鎮圧した。
現地メディアによると、一部の信者がイスラム教に対する暴力が続いていることに反発し、警察官に石を投げつけたという。
事件を目撃した男性はアフリカニュースに、「警察官がイスラム教を馬鹿にするような仕草をした後、対立に発展した」と説明した。
事件はアディスアベバの中心部にある競技場の外で発生した。警察は声明で、ごく一部の信者が暴徒化したと述べている。
今年のイード・アル・フィトルも盛況で、競技場は満員になったと伝えられている。競技場に入ることができなかった信者は近くの広場で祈った。
エチオピアではイスラム教徒に対する暴力が相次いでいる。
4月19日に北部アムハラ州ゴンダールで発生した事件では少なくとも21人が死亡、150人以上が負傷した。反イスラムを掲げる者たちは葬儀に出席していた信者を襲ったと伝えられている。
4月25日にも同じような襲撃事件がゴンダールの墓地で発生した。
アディスアベバ・ムスリム評議会の理事は事件後、「ゴンダールの平和的なイスラム教徒を爆弾と機関銃で襲撃した武装集団は責任を負う必要がある」」と声明を発表した。
AFP通信によると、アディスアベバの衝突に関与した信者たちは「ゴンダールに正義を」「イスラム教徒を殺すな」などと叫び、警察に石を投げたという。
エチオピアはキリスト教徒の多い国で、人口の約30%がイスラム教徒とされる。