エチオピア、マールブルグ病で3人死亡、WHOが調査・対応を支援
マールブルグ病はエボラ出血熱によく似たウイルス性疾患で、感染力が強く、致死率も高い。
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エチオピア政府は17日、マールブルグ病による死者が3人確認されたと明らかにした。
保健省は3日前、南スーダンと国境を接する南部地域でマールブルグウイルスが検出されたと発表。世界保健機関(WHO)とアフリカ疾病予防管理センター(CDC)が担当者を派遣している。
保健省によると、調査の結果、17件の症例(疑い含む)を確認したという。
マールブルグ病はエボラ出血熱によく似たウイルス性疾患で、感染力が強く、致死率も高い。致死率は地域の医療体制によって異なり、過去の発生では88%に達したこともあった。
マールブルグウイルスはコウモリからヒトに、感染者の体液や皮膚に接触したヒトに感染する。空気感染はしない。
主な症状は発熱、筋肉痛、下痢、嘔吐など。極度の出血により死亡するケースもある。ワクチンや治療法はまだ確立されていない。
南スーダン保健省は16日、4県の住民に対し、ウイルスの拡散防止のため手洗いと体液接触の回避を呼びかける公衆衛生勧告を発出した。
アフリカCDCは先週、南スーダンでマールブルグウイルスが急拡大する可能性があると警告していた。
